納棺 棺に入れる遺品の準備

2010-09-30

納棺 棺に入れる遺品の準備

通夜当日の昼過ぎ、棺に入れる生前父が愛用していた遺品を準備する。
火葬するので金属などは入れることはできない。
またペースメーカーなどを埋め込んでいた場合は事前に申し出なければいけないようだ。
また分厚い本などもお骨を拾うときに灰が舞うのであまり入れないでほしいとのこと。

先ずはたばこ。
父はヘビースモーカーでもう50年以上たばこを吸っていた。
その父が亡くなる3ヶ月ほど前になってたばこをやめるといいだした。
母によると50年も吸い続けてやめると言い出したのは初めてだったそうだ。
理由は値上がりするからだと言っていたが、他に理由があったように思える。

紙パックの焼酎。
焼酎もなくなる3ヶ月前までは毎日3合ほど飲んでいたが、最近では全く飲まなくなった。
開ける事はなかった丸々残った焼酎をいれた。

お気に入りの背広。
孫の七五三などはいつもこの背広だった。

畑で植えていた野菜の種。
結構な大きさがある畑を借りてそこで野菜などを作っていた。
元々は祖母がやっていたのだが祖母がなくなってから父が引き継いで畑をしていた。
暑い中でも水をやりにいき、多分父の唯一の仲間で同じ畑を借りている人と楽しそうに話していた。

データを計算したノート、筆記用具、定規。
父の唯一の趣味、パソコンにデータをインプットしてそれを元にノートで計算していた。
何のデータかは言わないでおこう 苦笑 土曜日の昼にテレビ中継があるものだ。
インターネットに一度も繋ぐことはなかったWIN98PC、電源コンセントはずっと入れたままにしておこう。

納棺は葬儀会館に行って行う。
通夜の3時間前、午後4時頃に葬儀社の寝台車が迎えに来る。
その前の午後2時に、ドライシャンプー、顔剃り(髭剃り)、化粧などや白仏衣の着替えなど身支度で葬儀社の担当の方が来る。