通夜は友引でもおこなう
臨終の日にすることの葬儀日程を決めるのところで書き忘れたのだが、通夜(仮通夜)は友引でも取り行われる。
葬儀・告別式(厳密に言えば火葬をする日のことらしい)は友引には行われないのが現在では常識となっている。
どうしても友引に葬儀・告別式(火葬)を行いたい場合は、友人形というものを棺に入れるそうだ。友人を冥土の連れにしてはたまらないので代わりに人形を入れるそうだ。
父の火葬は地区の共同墓地内の火葬場で行ったのでたとえ友引が葬儀日程に絡んでいたとしても影響は少なかったと思うが、葬儀社・火葬場(斎場)によれば友引を定休日にしているところがあり、友引の次の日は、大きな市を担当する火葬場(斎場)などは大変混雑することがあるそうだ。
だから葬儀社によれば、早く死亡診断書を遺族から預かり出来る限り早く死亡届を届出、火埋葬許可証を受給し、火葬場(斎場)を押さえておきたいようだ。
ちなみに死後24時間以内の火葬は法律で禁じられている。
六曜の友引は元々、共引と記されており、先勝と先負の間の日、要するに勝負がつかない引き分けの日という意味だそうだ。だから元々縁起が悪い日という意味ではない。
十二支の暦では、ある日のある方向に向って葬儀をすると友を曳くので縁起が悪いとされていた。
その方向を友曳方というそうで、いつからか友曳と共引が混同されて、友引となり、友を冥土に一緒に引くということで、葬儀・告別式(火葬)は友引には行わないことが慣例となったようだ。
私の祖母の葬儀の時は丁度葬儀・告別式の葬儀日程が友引と重なり、通夜を2日間(仮通夜とあわせると通夜が3日間)行ったあと友引明けの次の日に葬儀・告別式が行われた。
ちなみに葬儀会館の使用料が1日余分に追加された。致し方ないことである。