最後の夏 高校野球

2011-07-23

最後の夏 高校野球

高校野球夏の地方大会が全国でおこなわれているが、我が母校も21日に2回戦を戦った。対戦高校は大阪大会5回戦ベスト16常連の強豪校、私は試合を見に行ったわけではないが、OB会会費を払ったことない幽霊OBの野球を知らない私が(苦笑)、スコアを見ただけで強豪相手に互角以上に渡り合っての惜敗だったのがよくわかる。

スポーツにたら・れば・もしはないのだが、もしこの試合に勝っていれば勢いに乗って勝ち進んでいたのではないだろうか?と思われさらに残念に思う。3年生の選手はお疲れ様でした、健闘を称えたい。

私の『最後の夏』から今年でちょうど30年となる。当時の写真を元に老後の楽しみとして動画を作ってみた。

さすがにビデオはないが、主催新聞社が写してくれた写真とありがたいことに学校の写真部?が写してくれた写真が結構あるのでつないで動画にしてみた。(一部全く関係ない写真もあり)

最後の夏は運よく5回ほど試合をさせてもらったので、結構いろんな思い出がある。30年経っても写真をみれば結構覚えているもので、そのときのことが浮かぶものだ。ホームランあり、スクイズあり、盗塁ありの・・・

個人的にはやっぱりホームランが一番の思い出。あと1、2本とまじで狙っておりました。もちろん狙ってもいいであろう打席でしたが・・・(高校野球にそんな狙っていい場面なんてないと言われればそのとおりですが・・・)

チームでの一大事?(笑)というか、一番の思い出はやっぱり、“へっぽこ”エース9回ツーアウトまでノーヒット・ノーラン!(4回戦) でしょうね。

もしノーヒット・ノーラン達成なんてしてたら・・・考えただけで怖い・・・七不思議が1つ増えていたでしょう。だって練習のシートバッティングでボコボコに打ってましたからね~センター後方の部室校舎の屋上に載せたり・・・結果的にフォアボールでランナーを出し二盗され、9回ツーアウトからライト前ヒットで完封まで逃して一件落着しました。

私はライトを守っていたのですが、あの時何だか自分のところに一二塁間を抜けて飛んできそうな気がしていました。状況からして長打をさけて本当は深めの守備をとるべきだったのですが、ライトゴロを狙って浅めの守備をとっていました。

そして予感的中!『これは見せ場だ』 前進して捕球、一塁に送球、ノーヒット・ノーラン達成となるところだったのですが、一塁手が届くわけないのにボールに飛びこんで・・・一塁ベースはガラ空き(ピッチャーはキャッチャー後方カバー、セカンドはカットマンに)、ツーアウトでランナーはスタート切ってるしホームも間に合わない・・・まあ~あの結末でよかったんではないでしょうか試合中ずっとライトで『なんであの球が打てないんやろか?』思っていましたから

私はちゃんぽらんだったのでいつも、「あちイ~」「はよベンチかえりた~い」「外野は遠いなあ・・・」などと思っておりました。ただ勝ち上がるにつれて『最後は私学の強豪とボコボコに負けてもええから戦って高校野球を終わりたい』と思っておりました。

結果的にエラー絡みの自滅で中途半端なところに最低の内容で負けて最後の夏は終わったわけですが、30年経っても悔しさが残っていますね。

ちなみに、我々の負けた相手は次のベスト8で1-0で負けていて、その勝った高校はこの年優勝した北陽に準決勝で1-0で負けて・・・とあとから見ると複雑な気分になったものです。(もちろん我々が勝ちあがっていたら1-0では済まなかったでしょうが)

中途半端と思った時点で、慢心・油断・思い上がりがあったんですね。常に相手が上と思っているくらいでちょうどよい。自分たちの実力を見失っていたということ。4回戦までの自分たちならきっと勝っていたでしょうね。

最後の夏から30年、当時の仲間が集まったことは一度もありませんが、この時期には各人最後の夏を思い出していることでしょう。