50代派遣スタッフ 自己都合で退職 コロナ禍で求人激減 仕事なくお先真っ暗

派遣スタッフ自己都合退職コロナ禍で求人激減

製造業(工場)に派遣されていた50代派遣社員が3月末で派遣先を自己都合で退社、登録していた派遣会社に次の派遣先を探してもらうが、コロナ感染拡大防止対策の緊急事態宣言発出の中求人は激減、仕事が見つからず失業・無職状態。絵に描いたようなお先真っ暗状態の真っただ中。

コロナウィルス感染拡大の中なぜ自己都合退職

派遣先はその業界では世界的なメーカーで、3月末で派遣されてから2年9か月就業しており、次の3か月更新もしてもらえそうで3年縛りまで就業可能だった。また他部署に移って就業する話もあった。

就業していた部署は入って2年半くらいの間は、3班体制の4勤2休の日勤夜勤交代シフトで、会社カレンダーで休日(原則土日祝休み)に出勤の場合には休日手当もついたし、残業もあったのでかなり収入もよかった。

ひとつの班にはリーダー、サブリーダー、ラインリーダーがおり(いずれも派遣社員)、1班につき18~20人の人員が配置されていた。

手動ラインから自動ラインへ

去年の秋くらいに生産ラインが手動ラインから自動ラインへなった。作業はライン作業だけではなくそれに付随する運搬や検品、ライン管理などの作業があり、それなりの人員が必要だった。シフトは3班体制の4勤2休の日勤夜勤交代シフトのままで、私は一応名前だけのラインリーダーだった。

何故に名前だけのラインリーダーだったのか。自動ラインに切り替わった当初ちょくちょくトラブルが発生し、他の班のラインリーダーが社員報告する前に対応したため(対応自体は正しかった)、社員と衝突、辞めてしまい私の班のラインリーダーがその班に移動、仕方なしに私がラインリーダーになったからだ。

シフト表の欄外にメンバーの名前

去年11月に3班体制4勤2休日勤夜勤交代シフトから、会社カレンダー通りの2班体制日勤夜勤交代シフトに変更予定だったが上長の指示で急遽延期となった。

次月のシフトは遅くとも半月前に貼り出されるのだが、貼り出された11月のシフト表を見るとA班、B班に分かれたシフトに名前が無く、わざわざ欄外に名前があるメンバーが10名以上いた。

最低1か月前までには解雇通知はしなければならないので、欄外のメンバーには通知されていたのかもしれないが、「何もこんなことしなくても」「俺ならすぐに辞めてやる」と思った。

11月からの2班体制は延期となったので、すぐに3班体制のシフト表に張り替えられた。私はC班のラインリーダーで、欄外に名前があったメンバーがほとんどC班になっていた。なんとも言えない気持ちになった。

減産・設備工事・余剰人員

12月2班体制となりB班に移動、ラインリーダーではなくなりただの作業員となる。正直11月の精神的な事を考えるとホッとした。3班から2班となったので人員が余ってその上減産、設備工事などもあって清掃などの時間が増える。

欄外事件?がどうしても許せなかったので12月で辞めようかと思っていたのだが、ずるずると3月までの更新にサインしてしまう。設備工事の為年末年始休みが17日あるので気分転換できるかなとも思っていた。

仕事(作業)を制限される

生産の落ち込みは年が明けても続き、仕事・作業を取り合う状態。通常一人で行う作業を2,3人で行うなど。他部署に飛ばされる人も出てきた。そして飛ばされた先の部署で辞めていく。

これまで当たり前にしてきた作業をやるなと言われる。もちろんミスをした覚えもないし、トラブルに繋がったことなどない。なのに仕事(作業)を制限される。

リーダーに「私は何をすればよいですか」と聞くと「全体を見て勝手に動いて」だって。気を使ってくれてるんだろうけど、結局は要らない人ということだ。

結局は能力不足

他のメンバーと仲が悪かったわけでもなく、むしろ仲が良すぎた。A班はリーダー、サブリーダーを先頭に作業能力の高い人が集まっているが、他人のしている工程・作業は知らないという感じ。B班はA班の人より個々の作業能力は劣るのかもしれないが、協力したり助け合ったりしてチームワークが良かった。

一応短い間だったけどラインリーダーさせてもらったこともあるので、私が辞めることでB班のいい人たちを1人でも残せるわけだから、2月に3月末で辞めることを言い出た。これから先に人員整理(派遣切り)すると言ってたので、すべての人が残ることはないだろうけど。

私は不器用で作業能力が高いわけでもないし、2年以上勤めてサブリーダー、リーダーにもなれないのだから私自身の能力不足それを感じたから辞めた

シフトを組んで実質部署を仕切っている社員が、気に入ってる人をA班に入れて残しているんだという人がB班にいたが、私はそうは思わなかった。1人ひとりを見て公平に評価し、A班B班に振り分け配置していたと思う。

コロナウイルス緊急事態宣言で求人激減

3月末で退社を申し出た2月末の時点では、中国でコロナウイルスが感染拡大はしていたが、日本で緊急事態宣言がでるほどにコロナウイルスが感染拡大するとは思いもよらなかった。

まだ就業中だった3月中旬ごろでも、豪華客船で多数のコロナウイルス感染者が出たり外出自粛要請がでたりしたが、すぐに次の仕事が見つかると甘い考えでいた。

求人サイトなどはチラチラと見ていたが、実際に応募したりだとかはしていない。今の派遣会社で他の派遣先を紹介してくれるだろうとたかをくくっていた。

3月末日退社手続き

3月31日に派遣会社に退社手続きに行く。2月末に退社の申し出をした際に次の派遣先の紹介をお願いしていたが、今のところ求人はないということだった。コロナ禍でどこの会社も生産減のうえ、年齢的に50代ということもあるので、ないだろうなとは思っていた。

6年間ほどお世話になった派遣会社なので次もお願いしたかったが無理だろうなと思い、離職票を希望して、健康保険証を返却した。翌4月1日に退職した派遣先の他の部署で求人があると連絡があったが断った。広い工場とはいえ元の部署の人と顔をあわせるのが嫌だから(特に社員)。

以前働いていた工場らしき求人広告発見

求人サイトでかなり以前に派遣として働いていた工場らしき求人広告を発見して応募する。派遣での求人広告は勤務地の地域は掲載しているので大体の目星はつく。以前登録した派遣会社なので応募の際に会社名を聞くとその工場だった。

作業着のサイズや靴のサイズなどを聞くのでこれは大丈夫じゃないかと思っていたら、「生産減の為現在は採用を見合わせているそうです」と連絡があり。他の案件もあたってみたが今のところありませんとのこと。

コロナウイルスによる生産減は只の口実で、50代という年齢ではねられているのではないのだろうか。今の状況下では応募が多いはずであり、何も年寄りを採用しなくても若い人材を採れるだろうから。

派遣は空広告

派遣において特に製造(工場)で個別案件を掲載しているのは派遣会社への登録狙いの空求人広告が多いのではないかな。

これは派遣会社からすれば当然といえば当然。いつになるかはわからないがコロナウイルスが終息になり、各会社が動き始めた時に備えて「たま」を揃えておく方が有利。立ち上がってきても年寄りにはどうしようもない案件しか回ってこないけど。

物流や宅配 スーパー 介護関係が多いかも

コンビニへの配送、倉庫での仕分け・ピッキングとか、食材の宅配とかが多いのかもしれない。スーパーとかも多い様な。後は介護サービスとか送迎とかが多いような気がする。それでもかなり応募したが採用されなかった。

派遣を介さず会社直接の求人探す

派遣会社を介さずにその会社が直接募集している求人がいいかもしれない。

いろいろと考えて応募・求職しているが、仕事にありつけていない。かなり切羽詰まっていて、やりたい仕事とか条件とか選んでる場合じゃない。

「前職にしがみついていれば」と思うときもあるが、自分が決めたことだから仕方ない。すべての責任は自分にあるのだから。

全てがコロナウイルスが原因ではないのだけど、今はコロナウイルスの終息を願うばかり。