高校野球最後の夏の大会 慢心・油断で負けて学んだもの
10日に夏の高校野球地方予選が始まった。我母校は開幕日の第二試合に登場、結果は投打に圧倒され・・・短い夏が終わってしまった。
その対戦校は我々が30年近く前、最後の夏の大会で負けた学校であった。毎年そこそこのチームを作ってくる学校である。我々の借りを返してほしかったのだが・・・
「え!まだそんなとこ残ってたん?」
「脅威的なヒキやなあ~!」
「これでテレビに出れる!」
などなど・・・完全に5回戦も頂きと思っていた。ちなみに当時は5回戦に勝ってベスト8、準々決勝からテレビで中継があった。
何故に相手を聞いただけで勝ったつもりでいたのか?
実は5回戦の相手とは何度か練習試合をしており、すべて勝っていたのだ。しかも結構大差で・・・今考えると練習試合の時はひょっとして2軍だったのかも・・・でも5回戦の時も相手ピッチャーは練習試合のときのピッチャーだったし・・・あ!でもそのピッチャーも実は我々相手なら十分と思われて登板したのかも・・・背番号1つけてたけど、実は隠れエースがいたのかも・・・
高校野球の地方大会では相手をなめてかかることはあることだが、足元すくわれることがよくある。試合では慢心・油断からエラー続出、相手ピッチャーの待てど暮らせど来ないスローボールに力んで凡打の山。「こんなはずでは・・・」と焦っても今更遅く、最悪の内容で負け・・・という感じだった。
スポーツに限らず人生においても慢心というものは怖いものである。何事も直向に打ち込むことで結果がでるのかもしれない。「こんなもの楽勝」と思った時に落とし穴があるのかもしれない。
今も胸に響く言葉・・・試合が終わり球場の外で円陣になっての最後のミーティングで言った、ベンチに入れなかった3年生の言葉
「あんなとこに負けやがって、お前ら何やってんねん!」
3年間1日も練習を休まず、試合に出たくても出れなかったやつの言葉だけに、申し訳ない思いで一杯になり涙が出たことを思い出す。