良性突発性頭位目眩症

2010-10-19

良性突発性頭位目眩症

日曜の夜、バレー練習会が終わり自宅に帰ってみるとおかんの様子がおかしい。いつもなら私が出かけると帰ってくるまで起きて待っているのだが、電気を消してふとんをかぶって寝ている。

おかしいと思い、どうしたのかおかんに尋ねると、横になってテレビを観ていてトイレに行こうと立ち上がった瞬間、グルグルとひどい目眩がして、尻餅をついて起き上がれなくなったそうだ。

暫く横になって様子をみてもう一度立ち上がろうとしたのだが、同じようにめまいがしてまたしりもちをついたそうだ。怖くて、心細くなったのでふとん被って横になっていたそうだ。

父のこともあったので「脳梗塞」が頭をよぎった私はすぐに救急車を呼ぼうとしたが、おかんが「まだ大丈夫、呼ぶな」と言ったのでもう少し様子を見た。それにしても「まだ」って・・・急病にまだもくそもないのだが・・・

横向き(左を下)に寝ているとめまいが治まるようだ。ただし寝返りをうつと目眩がおこる。また、起き上がってすぐは目眩がするが、暫く座っているとめまいが治まるようだ。

だが首筋が痺れるというので、やっぱり今年二度目の救急要請しようと電話を持つと「いらん!」と怒る。月曜の朝一番でかかりつけの病院に連れていくと言うと納得したのかすぐにすーすー寝てしまった、一晩中気になって何度となく様子を見に行く私を尻目に、すやすやお眠りのようでした。

朝8時いつもの病院へ連れて行く。いつもは循環器科とリウマチ科なのだが違う病気ということで症状を伝えて担当の科、医師を決める予備診察を受ける。症状、めまいがおきる状況、状態を見て予備診察をしていただいた先生が「99%良性突発性頭位目眩症です。」とのこと。

私には詳しくはわからないが、良性突発性頭位目眩症とは内耳にある耳石が何かの拍子ではずれて?(転がって?動いて?)起こる目眩だそうだ。

ある方向(頭位=頭の向き?)の時ははずれた耳石が止まっていて、寝返りをうったり、急に立ち上がったりすると耳石が転がる?(動く?)ことによってめまいが起こる。

耳石は内耳にあることでもある程度想像がつくが三半規管と同様、平衡感覚を保つセンサーみたいなものなのだろう。ごく小さなミクロなものらしい。

その平衡感覚を保つセンサーのような耳石が動く?(転がる?はがれる?)から今頭がどの位置なのかわからなくなり結果クルクルと回るようなめまいが起こるらしい。

何故おこるのか病気の原因もはっきりしないし、これといって治療法・薬もないようだ。ただこの良性突発性頭位目眩症のめまいは生命の危機につながるような悪い病気の兆候によるめまいではなく、良性なめまいだそうで心配する必要はないらしい。大体、2~3週間ほどで自然と治まることが多いそうだ。

ただ、おかんの場合狭心症で心臓にステントを入れていることからもわかるように、全身のどこに動脈硬化が起きていてもおかしくなく脳梗塞につながる脳の血管が硬化している可能性もあり、また首筋の痺れも訴えていることから首の血管の血流不良によるめまいの可能性も考えられるので、念のためにMRIで水曜の夕方5時半から検査することになった。そして来週の月曜にその検査結果と診断を脳血管の専門医に受けることになった。

まあとりあえずは「99%」悪いめまいでなくて一安心。ご本人さんは帰りの車の中で、「検査もせんと何で99%良性のめまいとわかるねん!」とご立腹の様子

そして私は・・・「今日(月曜)の診察、水曜の検査、木曜の買い物、来週月曜の診断・・・また寝られへん一週間やなあ・・・」とため息をつくのでありました。 ちなみに私の目眩は今なお続いておりますが・・・何か?